みのひだ社中|新トマトジュースブランド設計

検討ボード|現在地

最終更新 2026-08-21 06:53|TSUBASA

トマトジュースを国内販売と輸出の両にらみで一からブランド化する案件の、いま分かっていることと決まっていないことを1枚にまとめています。詳しい分析は上のタブから開けます。

いまは「どのポジションで戦うか」の社長判断で止まっています。
調査は3本とも終わり、方向は絞れています。

市場の構造・先行ブランドの成功要因・消費者側の裏取り、この3つが揃いました。プロダクトアウト(獺祭型)とマーケットイン(消費者起点)の両方から考えて同じ製品仕様に着地しているので、あとは価格帯と数量の意思決定です。

01決まっていること

前提既存の「とろり・さらり」とは別物として一から設計する

レシピが未完成のため引き継がず、コンセプトから作り直します。既存3SKU(STANDAGE輸出向け)はそのまま残り、この新ブランドが自動的に置き換えるものではありません。

前提国内販売と輸出をはじめから両にらみで設計する

日本的要素の付加も検討対象。8月7日に確定済みの「トマトジュースのハイブランド化」方針と矛盾しない範囲で組みます。

分かったこと市場は三層に割れていて、上と中に空きがある

トマトジュース市場は393億円でカゴメが6割超。ただしカゴメが埋めているのは100mlあたり25〜75円の量販帯だけで、その上は産直系の小さな農園ブランドが点在するだけです。

分かったこと勝ち筋は「青臭さを抑えて、旨味を立てる」

獺祭型で出た「うま味で立てる」と、消費者データから出た「青臭さをなくす」は同じ方向です。しかも国内プレミアム勢は全員糖度=甘さで解いていて、旨味で解いた商品は見当たりませんでした。

02効いてくる数字

393億円
トマトジュース市場(2025・カゴメ調べ)/2年で+32%
6割超
カゴメのシェア(インテージSRI+)
42%
トマト好きのうち「ジュースは苦手」=伸びしろ
24,840
国内の価格天井(OSMIC・720ml桐箱)

03社長に決めていただきたい4つ

この4つが決まれば、レシピの原料要件まで落とせます。

① どのポジションで戦うか判断待ち

案A=ミドルプレミアム全国ブランド(100mlあたり250〜500円)。数量と単価のバランスが最も取りやすい。

案B=ラグジュアリー×輸出(100mlあたり1,000円超)。獺祭型に最も近く、8月7日確定のハイブランド化方針とも一致。

案C=二段構え。Bで旗を立ててAで量を取る。OSMICも7,560円→10,800円→24,840円の3段構成で同じことをしています。

② 「精米歩合23%」に相当する、うちだけの数字は何にするか判断待ち

糖度は使えません(18度はOSMICが取っています)。候補=1本あたりのトマト個数、収穫から搾汁までの時間、無加水率、標高、旨味成分の量。味の説明ではなく手間の証明になる数字ほど効きます。

③ 日本的要素をどれで立てるか判断待ち

候補A=うま味(UMAMI)の文脈。わたしはこれが最有力と見ています。
候補B=産地の風土(ひるがの高原)。単独では弱く、Aとの併用向き。
候補C=美濃和紙・書。獺祭が山口から岐阜の和紙を取り寄せて使っている=地元企業として本流で使えます。

④ 規格外トマトを新ブランドから外すか判断待ち

原価は下がりますが、獺祭型(上位グレードだけに絞る)とは同居しにくい論点です。既存のOEM・業務用に残すという切り分けが要ります。

04分析の中身(上のタブから開けます)

タブ 1市場マップ

国内16商品を「価格×訴求軸」でプロットしたポジショニングマップ。三層構造と、空いている2つの領域が見えます。カゴメの製品ラインがどこまで棚を埋めているかも入っています。

タブ 2獺祭に学ぶ

年商9,700万円の弱小蔵が約200億円・輸出比率4割超になった道筋の分解と、10個の成功要因それぞれをトマトジュースに翻訳したもの。そのまま真似できない構造的な差も書いています。

タブ 3マーケットイン

消費者の不満・欲求から逆算するとどんな商品になるかの検証。結論として獺祭型と同じ仕様に着地しました。マーケットインで進める場合の弱点4つも正直に書いています。

05次にやること

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