トマトジュースを国内販売と輸出の両にらみで一からブランド化する案件の、いま分かっていることと決まっていないことを1枚にまとめています。詳しい分析は上のタブから開けます。
市場の構造・先行ブランドの成功要因・消費者側の裏取り、この3つが揃いました。プロダクトアウト(獺祭型)とマーケットイン(消費者起点)の両方から考えて同じ製品仕様に着地しているので、あとは価格帯と数量の意思決定です。
レシピが未完成のため引き継がず、コンセプトから作り直します。既存3SKU(STANDAGE輸出向け)はそのまま残り、この新ブランドが自動的に置き換えるものではありません。
日本的要素の付加も検討対象。8月7日に確定済みの「トマトジュースのハイブランド化」方針と矛盾しない範囲で組みます。
トマトジュース市場は393億円でカゴメが6割超。ただしカゴメが埋めているのは100mlあたり25〜75円の量販帯だけで、その上は産直系の小さな農園ブランドが点在するだけです。
獺祭型で出た「うま味で立てる」と、消費者データから出た「青臭さをなくす」は同じ方向です。しかも国内プレミアム勢は全員糖度=甘さで解いていて、旨味で解いた商品は見当たりませんでした。
この4つが決まれば、レシピの原料要件まで落とせます。
案A=ミドルプレミアム全国ブランド(100mlあたり250〜500円)。数量と単価のバランスが最も取りやすい。
案B=ラグジュアリー×輸出(100mlあたり1,000円超)。獺祭型に最も近く、8月7日確定のハイブランド化方針とも一致。
案C=二段構え。Bで旗を立ててAで量を取る。OSMICも7,560円→10,800円→24,840円の3段構成で同じことをしています。
糖度は使えません(18度はOSMICが取っています)。候補=1本あたりのトマト個数、収穫から搾汁までの時間、無加水率、標高、旨味成分の量。味の説明ではなく手間の証明になる数字ほど効きます。
候補A=うま味(UMAMI)の文脈。わたしはこれが最有力と見ています。
候補B=産地の風土(ひるがの高原)。単独では弱く、Aとの併用向き。
候補C=美濃和紙・書。獺祭が山口から岐阜の和紙を取り寄せて使っている=地元企業として本流で使えます。
原価は下がりますが、獺祭型(上位グレードだけに絞る)とは同居しにくい論点です。既存のOEM・業務用に残すという切り分けが要ります。
国内16商品を「価格×訴求軸」でプロットしたポジショニングマップ。三層構造と、空いている2つの領域が見えます。カゴメの製品ラインがどこまで棚を埋めているかも入っています。
年商9,700万円の弱小蔵が約200億円・輸出比率4割超になった道筋の分解と、10個の成功要因それぞれをトマトジュースに翻訳したもの。そのまま真似できない構造的な差も書いています。
消費者の不満・欲求から逆算するとどんな商品になるかの検証。結論として獺祭型と同じ仕様に着地しました。マーケットインで進める場合の弱点4つも正直に書いています。
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